Sunday, April 19, 2009

風林火山 Fūrinkazan "Wind, Forest, Fire and Mountain",




其疾如風 ( be as swift as the wind)



侵掠如火 (attack as fiercely as the fire)



其徐如林 ( be a quiet as the forest)



不動如山 ( be immovable like the mountain)

“故其疾如風,其徐如林“ Let your rapidity be that of the wind, your compactness that of the forest.

“侵掠如火,不動如山“ In raiding and plundering be like fire, be immovable like a mountain.

風林火山の陣旗の始祖は武田信玄ではない。実際は風林火山の旗印は信玄よりも200年早く、南北朝時代の若き公卿武将で鎮守府将軍であった北畠顕家が、京を制圧した足利尊氏を打倒するために陸奥多賀国府で兵を挙げた時から使用していた陣旗であった。


北畠顕家は平安時代後期から鎌倉時代後期まで活躍した村上源氏を始祖としており、学識も深く、孫子に深く傾倒していたと思われる。北畠顕家はこの風林火山の旗印を立てて奮戦し、一度は足利尊氏をあわや自害のところまで追い込んだのである。


北畠顕家は南北朝を経て戦国期には、「太平記」や「梅松論」、父の北畠親房が記した「神皇正統記」などの書物によって名将として親しまれ、したがって信玄も北畠顕家の風林火山の陣旗を参考に陣旗を作ったと考えられるのである。


また、信玄は信仰する諏訪明神の加護を信じてを本陣旗としている。


この話は武田信玄の逸話として有名なものであり、そのためか風林火山を題材とした作品や、名前を引用したものが多く存在する。

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